漢方内科について
誰もがもともと兼ね備えている、「自然治癒力」を高め、体の状態を整える効果を期待する処方が基本です。
一人一人の自然治癒力を高めるため、病名で診断するだけでなく、体質や病気の状態によって最適な薬を選び、使い分けることが必要となります。同じ症状だからと言って同じ漢方薬を使用しても、人によって効いたり効かなかったりします。
その人に合った漢方薬を、その人に合った飲み方で使う必要があるのです。
漢方薬だけを数種類組み合わせる方法、西洋医学の治療薬と併用する方法など、一つの症状でも、患者様お一人お一人、それぞれ異なってきますし、同じ患者様でも体調の変化により処方は変わってきます。
漢方および西洋医学の長所を取り入れた治療
当クリニックでは、西洋医学的なアプローチの難しい疾患や症状に対して東洋医学的に診断し、漢方薬（煎じ薬およびエキス製剤）を中心とした治療を行っています。
漢方は、一人一人の体質・病状に合わせて治療する優れたオーダーメイド医療ですが、しかし科学的な診断法、たとえば血液検査、X線、内視鏡、エコーなどによる検査法は持ち合わせておらず、このあたりは西洋医学に及びません。
そこで当クリニックでは「漢方」と「西洋医学」の長所をそれぞれ引き出し、短所を補い合うことによって、最も効果的な治療を目指しております。
漢方は、西洋医学的な検査では異常が出ないのに自覚症状がある場合や、原因がよくわからない慢性病、体質が関係した疾患などに特に効果を発揮します。たとえば下記のような疾患を得意とします。
- 感冒、インフルエンザ
- せき、痰、COPD（慢性閉塞性肺疾患）
- 便秘、下痢 など