不眠症について
「寝つきが悪い」「夜中や早朝に目が覚める」「ぐっすり寝た気がしない」
こうした睡眠トラブルのために、日常生活に支障をきたす状態になり、しかもそれが慢性的に続くようなら、それは不眠症かも知れません。しかし、睡眠時間は個人差が大きいため、8時間以上眠っているにもかかわらず「眠れない」と感じる方がいる一方で、3~4時間の睡眠でもまったく平気な方もいます。そのため、客観的に何時間眠っていようと、本人が安眠・快眠できないと自覚する状態が続けば、「不眠症」と診断されます。
根本的な原因を探ることも重要
不眠症は特定の人だけが罹るような珍しい疾患ではなく、誰もがなりえます。また、うつ病など他の精神疾患の症状の一つとして不眠症が現れてくるケースも少なくありません。慢性的な不眠症では、その3分の1から半数は、何らかの精神疾患を併せ持っていると言われます。したがって、ただ単に睡眠薬で不眠を解決するだけでなく、根本的な原因が無いかを探ることも重要になります。
不眠症の治療
不眠症は、その原因により治療法も変わってきますが、生活習慣の改善と薬物療法が中心になります。
いずれにしても、不眠の原因である心の病気、身体的疾患、不適切な睡眠環境などの改善に取り組むことが大切です。